株主・投資家情報 Investor Relations
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平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 また、株主様をはじめ、全てのステークホルダーの皆様には、日頃より当社経営にご支援とご理解を賜り、深く感謝申し上げます。

当社は、「きれいな空気で、未来を支える」とのパーパスのもと、クリーンエアーシステム専業メーカーとして半導体・電子分野及びバイオロジカル分野の双方に多数の製品及び設計・施工技術を有し各種産業に貢献しております。特に研究開発には注力しており、独自に開発した送風機の省エネルギー性能は、脱炭素社会の実現に大きく寄与するとものと自負しております。

現在の事業環境は、コロナ禍で急増した感染症対策製品の受注が一定水準継続しているものの漸減傾向にあります。バイオロジカル分野においては、製薬分野、再生医療分野、医療分野、食品分野及び感染症関連研究施設等への設備投資が堅調です。電子工業分野では、世界的に半導体への大型投資が継続され、製造装置会社、部品・素材会社は好調に推移することが見込まれます。また、脱炭素化の流れが加速し、省電力製品の競争力が大きく向上すると考えられます。

そのような市場環境において、製品の研究開発活動では、「風量自動制御型クリーンブース」、「新型クリーンパーティション・ACP-898型シリーズ」、必要な設備とスターター備品を一式パッケージとした自立式の「オールインワンクリーンルーム」等を上市しました。 生産面においては、2022年8月より稼働した「赤城スマートファクトリー」を活用し、HEPAフィルターの製造能力を増強し、交換用HEPAフィルターの需要増加に対応しております。また、草加工場近隣に新棟建設のための用地を確保し、草加工場の倉庫、事務所や研修センター等として活用することで草加工場の再構築を計画しています。営業活動においては、各市場向けの展示会への出展を積極的に行っています。2023年5月にはG7広島サミット企業展示において、CO₂吸着フィルター搭載空気清浄機を展示し、当社のカーボンニュートラルへの対応を紹介しました。各地域における営業活動を強化するために、2023年1月に熊本出張所(兼物流拠点)を、2023年4月に静岡出張所を新設しました。また、サービス・保守業務の拡充として、2023年4月に静岡サービスセンターを新設しました。

当社では、2022年から2026年における中期経営計画として「標準品比率60%」「省エネルギー製品の開発など高付加価値化による差別化」「グローバル化」「クリーンエアーシステム(空気清浄化)の新市場開拓」「サステナビリティ経営」を掲げており、拡大する需要を取り込み成長してまいります。

当社は、2021年12月にプライム市場を選択し上場維持基準の充足に取組んでまいりました。しかし流通株式時価総額が基準を充たしていないことより、スタンダード市場への移行を決定いたしました。株主の皆様が安心して当社株式の保有と売買ができる環境を確保し、現状の体制で中期経営計画の達成を推進することで、企業価値拡大を図り全てのステークホルダーの皆様への還元が可能と判断したものです。

選択市場にかかわらず、クリーンエアーシステム分野において持続的な成長と中長期的な企業価値向上に取組んで参りますので、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

2023年10月

代表取締役社長 平沢 真也